源氏物語や万葉集にも登場するくらい昔から親しまれてきた野花。桜餅のような甘い香りがするので、平安貴族たちは乾燥させた藤袴を着物に忍ばせて香りをまとっていたそうです。
近年、自生種が絶滅の危機にさらされているということもあり自生種の保全活動や藤袴の魅力を伝えるイベントなどが京都で行われています。
先日子どもの授業参観で学校に行く機会があり、自転車で向かっていると様々な秋の植物が目に飛び込んできます。木々の紅葉だったり、レッスンで使ったことのある花がさいていたり。季節が進んでいることを肌感覚で実感できる時間になりました。
車で移動することが普段は多いのですが、車だとそういった草花の存在は目に入ってきません。
自生種や草花への関心は意識して持たないと無くなってしまうものだと改めて感じました。
気づいたら無くなってしまっている。しかも、無くなったことにすら気づかずにいる。
そんなことはないよう古来から親しまれてきた自然や文化が途絶えてしまわないようにアンテナをはっていきたい。
写真は白の藤袴。
切り花だと「ユーパトリウム」と呼ばれることもあります。
ガラスの花器にいれて涼やかさも演出してみました。
水につかる部分は葉をとって飾るといいですよ。
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